診査・診断・コンサルティング…｜医院BLOG・お知らせ

こんにちは、五反田みとめ歯科、院長の三留です。

今日は診断についてのお話です。

いらした患者さん達の主訴や症状に合わせて診断を行い、適切な治療を行なっていく事は、とても大切な事です。なぜなら、誤った診断からは適切な治療方針は導かれないからです。

一本の小さな虫歯であれば診断や治療方針についてそれほど頭を悩ませることはありません。しかし、全顎的に多数の欠損がある、古い治療の痕がたくさんあり、どの歯を残すことが出来るか、またそれを踏まえた上で、長く、安心して使って頂ける修復を行うにはどうすれば良いか、到底口の中を覗き込んでいるだけでは分かりません。

もし場当たり的に目に付いたところから治療を始めてしまったら、後になってから「こうしておけば良かった」と思うような出来事が起きてしまう確率が上がってしまいます。

言うなれば、地図もなく、目的地も明確に決まってはいないのに、でも車の運転はずっとしていなければならない、そんな車の中に運転手（歯科医師）と同乗者（患者さん）が乗っている状態を思い描いてもらうとなんとなくその危うさが想像してもらえると思います。

五反田みとめ歯科では、いらした方全員にレントゲン写真、虫歯と歯周病の基本的なチェック、12枚の規格された口腔内写真の撮影をさせて頂いていますので、最低限の資料は揃っています。しかし、問題が多く一筋縄ではいかないと考えられる症例の場合には、これとは別に診断のための資料採取と、そこから考えられる治療計画、時間、費用に関しての見積もりをお出しし、患者さんのご希望とも十分にすり合わせた上で治療を開始する事もあります。

先ほどの例え話の、“地図と目的地”に相当するものを用意するわけです。一度の説明で全てのことをご理解いただくことは難しいこともありますが、何を目指して治療をしていくのかは、イメージはしやすくなると思います。