ダイレクトボンディングについて

詰め物の色は自然な色に変えられます

ダイレクトボンディングの話①

こんにちは。五反田みとめ歯科、三留です。

今回は、ダイレクトボンディングについてのお話です。

ダイレクトボンディングとは、その名の通り「直接、歯に装着して修復」する事を表し、歯科用のコンポジットレジン(以下CR)と呼ばれるものを使用します。

写真は、金属をダイレクトボンディングでCRに置き換える治療をした症例です。いずれも最小限の範囲で治療が済み、自然な色に仕上がっています。

歯型を採って修復するものであれば、その材質が保険の金属だろうが、セラミックだろうが、金合金だろうが、必ず虫歯の部分以外に便宜的に削る部分があります。ダイレクトボンディングも便宜的に削る部分はゼロではありませんが、色調を合わせるため以外で必要になる事はあまりなく、非常に保存的に治す事が出来ます。

また、虫歯を削ってその場で修復物を充填するので、その操作を行う時に防湿をしっかり行う事で、虫歯の菌に感染するリスクを大きく下げる事ができます。

直接行う装着修復なので、接着剤の層の厚みを可及的に薄くする事ができるため、時間が経過しても歯とCRの境目の着色も起こりにくく目立ちません。

虫歯の治し方には色々ありますが、その中で比較的小さな虫歯の治療について大きなメリットがあると言える方法です。

写真は金属をダイレクトボンディングでCRに置き換える治療をした症例です。いずれも最小限の範囲で治療が済んでおり、仕上がりも自然な色に仕上がっています。

保険診療と自費診療の違い

尚、保険診療にもCRを充填する処置があります。若干の違いはありますが、材料自体の持つ基本的な物性や性質は類似しています。ではなぜ、片や数千円の保険診療で、片や数万円の自費診療になるのか。それは、かけられる時間と手間が全く異なるからです。ただしその分、仕上がりも長期的な予後も全く違うものになります。

よく例えるのが、同じ食材を使用しても「ただ料理ができる人」が作ったものと「本職の料理人」が作ったものでは出来上がる料理は全く違うものになりますよね、ということです。

上にも少しだけ書きましたがCRを充填する時、接着剤を使用しますがこの接着操作が上手くいくかすなわち時間が経っても外れにくい、変色しにくい修復になるか、はいかにして水分が入らないようにするかという「防湿」という操作が重要になります。

ダイレクトボンディングの場合、「ラバーダム防湿」を行います。(どうしてもそれが叶わない場合にはまた別の特殊な防湿の器具を使用します。)

それに対して、保険診療では「ロールワッテ」という丸く固めた綿を軽く挟んで唾液の侵入を防ごうとする「簡易防湿」を行いますが、よほど条件の良い口腔であっても完全な防湿は望めません。唾液の侵入を防ぐ、ということはすなわち細菌の感染を防ぐ、ということでもあります。これがきちんとできないとせっかく治したと思った虫歯が再発する確率が高くなります。

また、呼吸する空気にも水分が含まれますがこれもラバーダム防湿でしか防ぐことができません。

接着前に歯質の表面に行う表面処理に使用する薬剤も保険診療とは異なります。選べる色調も医院によって異なりますが保険の場合は数種類しか用意していないことがほとんどです。当院でも2種類だけです。これの組み合わせで再現できる色合いにはおのずと限度があります。

メーカーによりますが、自費のダイレクトボンディングに使用するCRの色調の種類は当院で用意しているもので27種類あります。これは特に前歯部での修復の際に結果が大きく変わります。

CRを充填した後の仕上げの研磨も大切な要素になります。これをいかにきちんと行うか、によって長く輝きを失わずに持つか大きく変わってきます。

これも仕上げの研磨にいかに時間と手間をかけるか、が大切になります。

ご存知かも知れませんが、当院では保険、自費にかかわらず100%拡大治療を行っていますが、自費のダイレクトボンディングの場合にはマイクロスコープを使用して、より精密に仕上げるように専心しています。

マイクロスコープを使用すると肉眼や歯科用のルーペを使用するだけでは考えられない大きさ、明るさで術野を見ることができますが、その分時間もかかります。

違いを述べればきりがありませんが、かように保険と自費のCR充填では技術的な違いが多数あり、それにより審美性と機能と結果、それにかかる費用が大きく異なります。

良い結果を得るためには時間と手間をしっかりかける必要があります。

 

五反田みとめ歯科ではダイレクトボンディングをお勧めしております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

 

五反田みとめ歯科 院長 三留康司

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